プチ禁煙宣言2〜禁煙セラピー編〜

プチ禁煙宣言をしたので久々に『禁煙セラピー』を読んでいる。
「久々に」と付くのは以前にも読んで禁煙を実践しようとしたことがあるからだ。
「じゃあ前は失敗してるから駄目じゃん」と言われそうだが
1ヶ月はやめることが出来たのでとりあえず読んでみる。

で、この『禁煙セラピー』、色々ブログなんかで「やめれた!」とか「全く効果なかった」なんて様々書かれているのを目にします。
でも、私namitaに言わせるとこの本の面白いところはそういうところじゃないんだよな〜

まず一つ目が、この本の手法というのはタバコに関する幻想や洗脳を解くというものなのだけれども、それがセールスマンが物を売るときの手法と全く一緒というところ。
というのも顧客が物を買う過程として
 警戒 → 注意 → 興味 → 連想 → 欲望 → 比較検討 → 決定 → 満足
というのがありまして、セールスに限らず勧誘なり説得なりする時このことを用いて(もしくは意識して)するわけだけれども、この本もこの過程をみごとに辿っているわけですね〜
人が人を納得なり説得なりさせる時(される時)の気持ちの動き方が読み取れてとても面白い。

次に面白いのが作者のアレン・カーと言う人の文章が、いかにもイギリス人らしいところ。皮肉っぽいと言うかなんというか。
たとえば一部引用してみると

>こんな言い訳もあります。「手元が寂しいから。」でも、手に何か持>ちたいからといって、どうしてそれに火をつける必要があるのでしょう。
⇒な、ないっす。。。

>「口が寂しいから。」同じく、どうして火をつける必要があるので>ょう。
⇒だからないっす。。。

>「煙が肺に落ちていく感触がいいから」。なんと・・・、「窒息」するのがいい感触だなんて。
⇒ち、窒息!!

>「退屈しのぎ」。これも本当は嘘です。退屈とは単に気持ちのあり方の問題なのですから。
⇒だって退屈だし。。。

>「友達が吸うから自分も吸う」ですって?あなたはそんなに馬鹿なの>ですか?そうだとしたら、せいぜい、「友達が頭痛を治すために首を>切ってしまいませんように」と祈るんですね。
⇒(*つдi)


てな調子で 続いていくわけです。
まるでアンディー・パートリッジの歌詞の様じゃないか!
まるでエルビス・コステロの歌詞の様じゃないか!
まるでマイルス・ハントの歌詞の様じゃないか!
まるでジュリアン・コー・・・(しつこい!)


ちなみにこのアレン・カーという人、同じ手法で『禁酒セラピー』とか『ダイエットセラピー』なんかも書いてます。
つまり同じ手法でどんなセラピー本でも書けちゃうわけですね。

こういう視点で読むとタバコを吸わない人でも楽しめます。
皆さんも読んでみては如何でしょう?