ヴィレッジ・ヴァンガード

「商業界」という雑誌がございまして、それの今月号の特集がヴィレッジヴァンガード(以下VV)ということでちょと読んでみました。
「もはやぬるい」なんて意見もあることは事実ですが、それでもサブカルを通ってきた人は近くに来たらたらつい覗いてしまう店ではないでしょうか。

VVと言えばPOS無し経営、安売り無しなどで有名ですが、その他にも大きな特徴の一つに手書きPOPがあります。各商品に手書きで商品説明が書いてありますねあれです。あれは他の本屋や雑貨屋なんかとの差別化に結構重要な役割を果たしていたりするわけです。

私namitaもCD屋で働いていた経験から手書きのPOPがあるとつい目がいってしまいます。
でこの手書きPOPですが大きく分けて3つに分類されます


  1. バランス型
  2. やたら書き込み型
  3. インパク知型

の三つに分けられます


バランス型
まず、1の『バランス型』はその名の通り丁寧なレタリングと説明文が書かれたもの、普通の小売業では店長から最も好かれます。
↓こんな感じのもの


やたら書き込み型
次に、2の『やたら書き込み型』。米粒ほどの大きさの文字で自分の知る限りのあらゆる情報と思いの丈を詰め込むタイプのPOPです。タワーレコードや小さな中古レコード店なんかで良く見られるます。
私の働いていた店にはいまどき珍しく「プログレコーナー」がありそこの担当のT君が正にそのタイプで、嬉々としてソフトマシーンやらジェスロタルなんかのPOPを書いていました。(ジェスロタルがプログレか否かはまた別の議論)
また、プログレファンというのはそういうのが好きなようで良い年した親父連中がCDを目いっぱい顔に近づけて一生懸命読んでいました。
挙句レジで「この説明文も一緒に下さい」と言われていた時のT君のニヤリとした顔は今でも忘れられません。
VVにはこのタイプのものは無かったので写真は割愛。


インパク知型
最後に3の『インパク知型』。 懐かしのタモリボキャブラ天国インパクト+知的からきております。
私namitaがこのインパク知型でした。(自称)
どデカい文字で一言でそのアーチストやアルバムを表すことに命を懸けています。
ちょっとコピーライター気どりです。
↓VVで見つけたもので言うとこんなのがありました


フィッシュマンズだけは絶対忘れるもんか」
こう書かれると自分が高校生とかなら「絶対に忘れたくないバンドってどんなんだろう?」と聴いてみたくなると思いませんか?VVで働いている人が書いたPOPなら効果は倍増。

ただあくまでもプロのコピーライターではないのでウケに走りすぎたりして店長から煙たがられる可能性も高い諸刃の剣。

ちなみに私namitaはシャーラタンズのPOPに「オマンチェ最高!!」と書いたら店長以前にフロア長が飛んできてすぐ接がされてしまいました。そして説教。


少し懐かしくなったので昔作ったPOPをいくつか紹介しよう(自己満足)


例えばカンニバルコープスというデスメタルのバンドの新譜が出た時に作ったPOP。
ちなみにカンニバルはこんなバンドです。
Cannibal Corpse - Devoured By Vermin(←クリック!!)
で作ったPOPが筆ペンで一言↓


俺の方が速い!!



これは売れた。POPの力で売った自信がある。
デス好きの方には速さというのは重要なタームの様です。



お次は皆さんもご存知の『アンドリューWK』
まぁ一応知らない人も見るかも知れないのでこんなバンドです。
Andrew WK - Party Hard(←クリック!)
↓作ったPOPが赤マジックで一言


顔面セーフ!!



そのままですね。。。




最後にジプシーキングス、これも知らない人はいないですよね。
なんでイーグルスの『ホテルカリフォルニア』を演奏しているとこ(←クリック!!)をあげておきます。

↓で作ったPOPが


空耳アワーの常連かもね♪


そうですジプシーキングスと言えば空耳、空耳といえばジプシーキングスという位に空耳の宝庫です。
↓有名どころではこんなのがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=nFr64k6Tls8&search=soramimi

これも面だしすると問合せが結構ありました。

また下記のサイトで空耳たくさん見れます
http://fdls.net/mimi.php

特にプリンスの「農協牛乳〜」は最強です。

しかしこうやって振り返ってみると俺のPOPはインパク知では無く、ただのバカパク(バカ+インパクト)だな・・・。






とぼけてる~顔で実は頑張っている~♪

愛する人よ何処へ行く?僕を残して何処へ行く?





<参考>
商業界
タモリのボキャブラ天国